simlacrum’s blog

発達障害の親による過干渉と向き合うブログ

過干渉の母親は何故か体力があるの巻

母の悪性リンパ腫が見つかった頃。

病院に彼女が検査に行ったのは父が亡くなってから半年を過ぎた頃だった。

三年ほど前になるが、腹が地獄の餓鬼のように膨らんでいてあまりにも不自然だったので母は行きつけの外科で本当は内科をやりたかったんだとよくおっしゃってた先生により、あまりにおかしいので大きな病院で診察を受けるよう促された。

 

私も今住んでいる家から一時間強掛かって実家に帰り、病院まで乗せて行った。

診察はレントゲンくらいですぐに結果が出た。

私は母を病室に残し、初めて患者親族としての医師からの説明と言うのを受けた。

驚きの20センチ近くある悪性リンパ腫

ステージ4で、こんな巨大な腫瘍が破裂したら即死しますよ。

何故こんな大きさになるまで放っておいたのですか!と医師も看護師さんも驚いていらした。

お母様には言わないように(助からないからそっとしておきましょうの意)と言われたものの、当の本人は気力が全く衰えていなかった。

それどころか…「カロリーメイトとちょこちょこ食べながらしんどいのを耐えていたんですよ〜。偉いでしょv」と的外れな答えを言っていた。

医師唖然……。

 

そこから私が毎日のように拘束されて最終的に車を貸しガレージのブロックに擦るほど疲労で平衡感覚が失われたことはまた別の機会に書くとして。

 

そんな母が治療の最終まで行く事が出来、生ものを食べたり、土弄りをさせてもらえるお許しが病院から出たという事で連絡してきた。

間を叔母が取り持ってくれて、八月に生ものを含めた食事会をしようと言うことになったので予定を確認していて欲しいとの連絡が来たのだが、実家で刺身大会になるのか、どこかの懐石料理などを予約する事になるのか。

今回は叔母がおすすめの店などをチョイスしてくれそうな話が伝わってはいるのだが、実はこれからが心配なのだ。


ガン細胞が一つも無くなった健康になった母は旅行に行きたいらしい。

私が遥か昔友人らに旅行に誘われた時に、必ず事故に遭って死ぬんだから旅行なんかに行く必要は無いときちがいじみたしつこさで阻止していた母がだ。

魚介類が食べられる日本海方面に目が向いているようなのだが、そこに連れ出すのは私が車を運転して…と言う事を彼女は想像しているようだった。

黙って、民宿やホテルなどの予約をし、車を運転してグルメ旅をしてやれば親孝行をしている子供だと世間さまの評価は得られそうな話である。

 

しかし私は申し訳ないが何一つ母のためにやりたくない。

若かりし頃だからこそ冒険出来る友人らとの旅行を難癖付けての阻止。

こちらのモチベの下降はこれ以上ない酷いものだった。

そして我が愛車をお前では維持出来ないだろうと私の意見を全く聞かずポンコツ屋に持って行った父。

本当に私自身可愛がっていた車だったので父の独断とフォローもしてくれない母親に期待する事はこの先無いだろうなと思わせた一件。

 

旅行とその足、嫌な思い出しか出来なかった自分には、今度の食事会で行きたいと強請られはしないかと戦々恐々としている。

 

その話が出てから睡眠の質が悪くなり、リンパの流れもよろしくない。

無意識…いや、大いに意識してしまっているのか始まる前からストレスが溜まり始めて困っている。

本当に食事会は開催されるか、メンタルの強い叔母次第である。

 

猫と暮らす日々に過干渉を考える

うちの猫が我が家にやってきた時、目もまだ青くよちよち歩いている状態でした。

事前に拾った方から噛み癖があると話を聞いていたのですが…。

 

初めての環境にも関わらず、人の膝に仰向けに寝転がったり、ご飯をねだる為に早朝に顔に突撃をしてきたり。

凄く人馴れしておる…。

そして、常に人間の腕にがっしりしがみ付いてガジガジガジガジ。

 

両手は噛み跡と爪痕で血だらけになりましたし、その度に猫の親として(?)フーッと威嚇してみたりしましたが、子猫にもプライドがあるからかさらに強く噛んで来るので困っていました。

しかし時折目を瞑り恍惚とした感じで噛んでいたので、カミカミは癒しのひとときだったのかもしれません。

 

ある時、隣の部屋からニャ〜と呼ぶ声が聞こえたので見に行ってみると、二段ケージのてっぺんに登ってヨロヨロとしていました。

慌てて掬い上げて地べたに降ろしたのですが、小さい身体にどんな筋肉が付いているのか俊敏にまたてっぺんに登ってしまいました。

また降ろしてやらねばと手を出してみると、ヨロヨロしながらもこちらの手を前脚で押さえて嫌がるので様子を見ることに。

しばらくするとケージのサイドに掴まりながら自力で降りたのです。

「自分で降りてみるから、見てて」

猫にも自立心があるんだなと感心した時でした。

 

危ない場所には行かせないようにしないとと気をつけてはいたのですが、好奇心旺盛の子猫は時折コンロの上に乗ってしまうことが。

ここで怒ってしまうと我が家の子猫の性格上、ムキになってさらにしつこく乗るようになってしまうと思い、「大丈夫!?」「怪我はない!?」と抱き上げながら物凄く心配する素振りをしてみるとあら不思議、大人しく降りてそこからは乗らなくなりました。

 

人間相手ではありませんが、性格を把握して対応を変えることは大事だなと思ったのですが、人間の親の中でそれが出来ていない者は一定数いますね。

私の両親がその出来ていない者、でした。

 

物心つくかつかない時期に、何故危ないのか、何故駄目なのかを説明する事なく「どつくで!」の声と叩くor叩くふりをして手を振り上げることで圧力を掛けていたのです。

子供の中には本当に言っても聞かないくらい我の強い子もいるでしょうし、車の前に飛び出してしまうなどどうしようもなく危険な状態になったりした場合、こっ酷く叱るとこも必要かもしれません…。

私の場合は親の言う事を聞かないことはなく(聞かないと言う時点の前で手を振り上げ脅しをかけられる為)、親の勝手な行動で私のプライドが著しく傷付けられそうだと感じた時に非難をする事が反抗していると捉えられることがほとんどでした。

 

子供心に何故現実から離れた解釈や思い込みで子供を脅すのだろうと不思議に思っていたのですが、両親に発達障害の気(ケ)があり、そして過干渉であると理解したのはそれから数十年後になります。

 

気ままに過干渉の親のこと、親が発達障害であろうと言うこと、その親がパートナーを介護した場合、の経験を書いていきたいと思います。

どぞ、よろしく